道具箱の話

道具箱の話

道具箱を用意して効率化を図ろう!

人様に顔向けできないようなモノしかつくれない人、ゆきのです。こんにちは。

コイカツに関するTipsを書くという事ですが、初回投稿の内容に関して何をどう説明しようか思い悩んだ挙げ句、行き着いた先の内容がコイカツに限らず、クリエイターなら皆すでにしているであろう作業の効率化という面白みは無いが、重要なお話。

コイカツでの制作の場合、キャラ、オブジェクト、ポーズ、エフェクト等の様々な種類のデータを扱って作品を作っていくわけですから毎回何かを作るたびに原型オブジェクトを引っ張ってきてそれのパラメーターをいじって調節しているといくら時間があっても足りません。なので今回は道具箱の話をさせて頂きます。

道具箱?

Wikipedia等で道具箱についての定義を見ていると”ある作業を行うのに必要な道具類をひとまとめにして収納する持ち運びできる大きさの箱である。” (参照:道具箱 (Wikipedia)) とありますがその場合、コイカツ内での道具箱というとどういう事なのだろうかという疑問が浮かびますが、これはコイカツに備わっているインポート機能を利用する事です。

よく使う各種データを個別に保存しておき、使う時になったらその特定のデータのシーンをインポートし、インポートされたデータを微調整して使う事により一からパラメーター調節等しなくて済むようになr事から効率化が図れるわけです。

では、次に私がどのようなデータを個別保存しておいてインポート機能を活用しているか見ていきましょう。

背景・環境・場

私のようにストーリー性のあるものを作っている場合は結構話の辻褄を合わせるために背景や環境、場はかなり重要な要素の一つになってきますので何度も使うことがあると思われます。この場合、話を膨らませるためにまずは背景や環境、場の選定をする訳ですが作品として完結した一つ過去の話のシーンデータから背景や環境、場を流用して持ってくるとキャラやエフェクト等新たな投稿に不必要なデータが混入していたりしてゴミが溜まっていたり気づかぬ内に動作環境を遅くさせるデータが混入してしまったりします。それを回避するために背景や環境、場を独立したシーンデータとして保存しておき、新たな制作の起点として利用するわけです。

以下スクショは私の例。どの背景・環境・場にどのような部屋等あったのかよく分かるように上空写真のようにサムネイル撮影しておいてパッと見でどのシーンデータのどの部屋を使うか等見れるようにしてあります。

背景・環境・場のシーンデータフォルダ

ポーズ

コイカツに元からあるポーズ選択リスト

頑張って格好いい・可愛いポーズを作り上げたんだから流用したい。こういう場合も結構シーンデータとしての個別保存は有効になってきたりします。

なお、コイカツにはもとから “Anim > キネマ >ポーズ” からポーズデータを読み込む機能が入ってますがこれって名前でしかどんなポーズなのか表せないので後から特定のポーズを流用したいと思うと結構面倒だったりします。なので同じ理屈でポーズも個別シーンデータとして保存してしまおうという事も最近始めました。

一度ポーズを取っているキャラをインポートしたら “Add > キャラ > キャラカード > キャラ変更” で使いたいキャラにすぐに変更できますのでカテゴリ化して保存しておくとパッと見でどんなポーズなのかがサムネイルで見れるのであれかな?これかな?と探す事に費やしていた時間を大幅に短縮出来ました。

キャラの変更

なお、この方式を利用する場合に心がけておく事は現在作り込んでいるシーンデータにゴミを持ち込まないためにポーズ保存用キャラには服やアクセサリーを一切つけていないという事が結構重要だったりします。

もしインポートされたそのポーズ用素体キャラに100個以上のアクセサリーなどが設定されいたらその分だけ一時だけでもスタジオの動作が遅くなってしまいますので必要なだけ必要な時にすぐに引っ張り出せるように整理しておくという事を頭に入れておくと良いでしょう。

スクショは自主規制

よく使うポーズのシーンデータフォルダ

よく使うアイテム

せっかく血の滲む努力で作り上げたキャラなのだから何度も活用したい。そしてそのキャラクターにはキャラメイクのアクセサリーだけでは表現のしきれない固有のアイテム設定がある。

こういう場合も道具箱の中にその固有アイテムを入れておくとシーン作成時に大幅に時間短縮が可能になります。私の場合はとある固有キャラが必ずロリポップを食べている設定がありますのでこういう時も過去データから引っ張ってこなくて済み、インポートですぐに読み込むことが可能です。

よく使うアイテムのシーンデータフォルダ

定番エフェクト

血の涙を流しながら精根尽き果てるまで魂を燃やしてシーンを作り込み、影や明かりオブジェクトのパラメータ設定等に気を使い、なんとかこれだ!と言うような作品が完成しました。

さて、このシーンに利用された影や明かりエフェクト等は今後も他の作品に流用できるか? 私の場合は必ず全ての作品に流用している定番のエフェクトが何個もありまして背景・環境・場を配置し、キャラを配置し、定番アイテムを配置した後にいよいよエフェクトを掛けて作品を完成させるまであと一歩という段階になってから過去のどのシーンデータにあのエフェクトがあっただろうか? あのエフェクトのパラメータは何だっただろうか?と迷うと今この時のこの創作意欲がガリガリ削られます。なので当然、これもよく使う道具箱に入れておきましょう。

定番エフェクトのシーンデータフォルダ

あとがき

ここまで読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

最後に重要な事を一つ書いておきます。

道具箱の中身は整理整頓されているからこそ使いやすいものです。これはリアルでもコイカツ内でも変わりません。なので、私のような制作環境を構築した場合は必ず定期的な道具箱内の整理・掃除をしておく事を心がけましょう。数週間、数ヶ月に一度でも良いですので道具箱の中身を点検し、要るもの、要らないもの、もっと使いやすく出来るものの更新などをしておく事でアナタの作り上げた道具箱は今後もアナタの手助けをしてくれる事でしょう。