胸のbone構造とその役割

胸のbone構造と
その役割

構造と役割の詳細説明

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コイカツの胸のboneはR18のキャラクタークリエイトできるゲームだからなのか
非常に細かい部分まで調整できるように配置されています。
通常boneとはキャラクターの動きを付ける為の人体でいえば骨部分に相当します。
そしてウェイトとはboneが人体のメッシュに影響する度合いを設定する部分です。
本投稿ではコイカツのboneの「胸」に主題をおいて説明いたします。
通常スライダーで調整している部分の裏側の理解を深める内容で、スタジオのKKPEなどでbone操作している方は
より調整しやすくなるかと思いますので最後までお付き合い頂ければ幸いです♪

胸のbone構造

下記の図はコイカツの胸部分のbone構造を表にしたフローチャートです。
どんだけあるんだというぐらい多数のboneで構成されています。
実はこれ以外にも「cf_hit」「k_f_」など直接身体に関わりのないものも配置されていたりしてキャラクタークリエイトでいえば『Advanced Bone Slider』やスタジオで言えば『KKPE Advance Mode』でbone操作しようと思っても
『えっっどれ操作するの??』
となった事があるのではないかと思います。
本項では構造と関わりあるboneが胸のどの部分に影響するのかを説明いたします。

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このフロチャートを見ると頭が痛くなるぐらい同じような名前のboneがあってどれを選択していいのか全くわかりません。
まず基本として『boneは親と子』で構成され親は子に影響を与えます。
上記の図で同色で色の濃くなっている所が親になり以降のboneに影響を与えます。
例えば
bust03は同じ名前のboneが3つあり親が『cf_d_bust03L』(水色)になりその配下となる子が『cf_j_bust03L』『cf_s_bust_03L』となりcf_dを操作すればその配下にも影響します。
また『cf_d_bust03L』(水色)の配下の子には『cf_d_bnip01_L』(紫)がありそれにも影響を与えます。
ちなみに末尾のLやRは字の通り右にあるものか、左にあるものかの違いになり、構造は全く一緒になります。

胸boneの詳細説明

まず前提としてファイル名の命名規則から
cf_d(s/j)_部位_部位の場所
文頭のcfは共通、その後の「d」「s」「j」でそれぞれ役割が違います。
文末はそのboneが右か左にあるかを示します。

「cf_hit」というのがありますが、これはコライダー用のboneで身体自体に影響はあたえません。
この他、何のために存在するか不明な「k_f」から始まるboneもあります。

cf_d :子をまとめて操作する恐らくルートボーン。たまに腕で使用される事がある以外、dに対してウェイトがある事はほぼありません。KKPEなどで指定した部位の関係するboneも動かしたい場合はdを選択。迷ったらdでOK。

cf_s :親boneの支配下にあるものの親の影響を受けないウェイトに割り振られた部分のみに影響するbone。衣服も身体もウェイトはほとんどこのboneとペアレントさせる。KKPEなどで細かい部位のみを操作したい場合はsを選択

cf_j :実はこのjがどう影響するか判断できてないbone。恐らくだが親boneに連動し影響するので親のdとセット。jのウェイトがある事はほぼなくsがない場合のみウェイトが塗られる。一説では男性boneともいわれているが、たぶん違います。ほとんどの場合、KKPEなどで指定しても変化がない場合が多い。端的に言えばjを選択する事はほぼないと思ってOK。
スカートなどはjしか存在しないので基本文頭がcf_j始まりを操作する事になります(厳密に言うとdは一応あります)。

cf_d_bust00

左右含めた全ての胸boneの親。メッシュにウェイトを割り振っていないので、恐らくルートボーンだと思われます。
ここを操作した場合の影響はcf_d_bust01と同等です。
cf_s_bust00はLとRがありこれも同じくcf_d_bust01と同等。
dとsの違いは左右全部に影響するのがd、左右どちらかに影響するのがs

cf_d_bust01/cf_s_bust01/cf_j_bust01

bust01はスライダー上では『胸の形状』『胸の上下』『胸の左右位置』など胸の外周部~身体につながる場所を担当しています。
dを操作すると配下にある全てのboneに影響するのでほとんどの胸のboneが連動して動きます。

cf_d_bust02/cf_s_bust02/cf_j_bust02

bust02はスライダー上では『胸の柔らかさ・重さ』『胸の尖り』など胸中央に影響を与える部分です。
胸の大きさでも重要な部分なので実はここのウェイトを変更するとで乳のれんを作れたりします。
dを操作した場合は身体につながる胸の外周部分であるbust01以外の場所が連動します。

cf_d_bust03/cf_s_bust03/cf_j_bust03

bust03はスライダー上では『胸のサイズ』など胸の大きさに関わる部分を担当しています。
胸のboneの末端にありますが、胸の大小を決める胸のboneの中でも非常に大切な部分です。
衣服のウェイトではこの部分を広げたり強くする事で胸の大きさに比例して大きさに影響を与える事ができます。
dを操作した場合は乳輪、乳首と連動します。

cf_d_bnip01/cf_s_bnip01/cf_j_bnip01

bnipは主に「乳輪を含めた乳首関連」の部位名の総称です。
bnip01は主に『乳輪部分のぷっくり』=パフィーニップル部分を担当しています。
スライダーでは次項のbnip02root、bnip025と連動しながら『乳首のふくらみ』部分を担当しています。
dを操作した場合は配下のboneに影響するので乳輪含めたすべての乳首boneに影響を与えます。
sを操作した場合は乳輪のぷっくりだけに影響を与えます。
bnip025と非常に似た感じなので混同しやすいですが、binipが乳輪だけなのに対してbnip025は乳首を含めるというのが大きな違いです。

cf_d_bnip02root/cf_s_bnip025

bnip02rootはbnip025の親で02root自体はルートボーンでメッシュにウェイトは存在しません。
bnip025は乳輪と乳首をつなぐ部分を担当しキャラクリのスライダーではbnip01と連動しながら『乳輪のふくらみ』部分を担当しています。
「d_bnip02root」は乳輪と乳首含めたboneの親になるので乳首の根本から乳首まで影響を与えます。
「bnip025」は乳輪と乳首をつなぐ部分をメインに乳首自体にもウェイトが存在する為、軽微ながら乳首にも影響を与えながら乳輪部分を操作できます。

cf_d_bnip02root/cf_s_bnip02/cf_j_bnip02

bnip02はスライダー上では『乳首の大きさ』『乳首立ち』を担当しています。
bnip02にはdが存在せず親は「bnip02root」がそれに辺ります。乳首・乳輪boneはいくつかありますがbnip02は乳首だけというのが他との大きな違いです。
bnip02以外のboneは乳首に影響する度合いが小さいので、乳首貫通の場合はbnip02を最終的に操作すると良い結果になる事が多いです。

KKPEのbone操作動画

まとめ

コイカツのboneやウェイトについてはあまり説明がなく…珍しいかもしれません。
modを作る方はboneは固定なので触る事がないもののウェイトはとても悩む所なので「どう影響するのか?」が分かるとヒント程度にはなるかと思います。
内容的に上級者向けっぽいですが、KKPEなどbone操作を必要とする場合は色んな方に役立つのではないかと思います。
中々記事を書くのは労力が必要で…
マニアックな記事も書けるのですが…なかなか投稿できずにいる状態ですが、少しづつお役立ち?コンテンツ増やせればと思います。