「CHARA STUDIO」~今日からはじめる”自作”ポーズ!~②

”大人のデジタルお人形さんごっこ”「CHARA STUDIO」。

「その場所に引力はある?」
「支えがないと倒れそうじゃない?」

構図や演出にもよる(コレ、隠れ重要ポイントw)けど、人物がいる空間や立つ場所、姿勢によって
”掛かる力”を無視したSSというのは無意識下でもやはり不自然に映り「キャラの存在感」が薄れてしまう要因になると自分は思ってます。

そこで今回重要なのが「SSを見る側が潜在認識でどう感じるか」ということ。それが冒頭の言葉に繋がります。

いくらセクスィ~なポーズでも姿勢バランスが崩れてたら「その場所に引力はある?」
いくら格好ぃいポーズでも重心がブレてたら「支えがないと倒れそうじゃない?」
という潜在意識が訴える言葉に耳を貸すことにより、
あなたのマイキャラの”そこに存在するリアル感”が生まれると思います。

「さぁ!正しい姿勢で大切なマイキャラに今一度、魂を吹き込みましょう!」

では、ポージングの世界へ

第二章 「姿勢」と「重心」
-基礎編①-

~ その姿勢大丈夫?!~

ご存じの通り、地球の引力下で暮らす動物たちは常に重心移動で身体のバランスを崩したり保ったりを行いあらゆる動作を行っています。
しかしこれは2次元のツール。引力やバランスの概念がない”スタジオ内”では

どんな姿勢でも関係ないのでは?と思いますよね(´ω`)
確かにツール的にはどんな姿勢でも関係ないのですが、SSを撮った時の印象はどう変わるでしょうか・・

それでは全コイカツキャラの踏み台少女『春野 千佳』さんこと『ちかりん』に登場頂き、その辺り一緒に探っていきましょう(∩´∀`)∩

セッション①

見比べてみよう

それでは登場して頂いた二体の「ちかりん」の
FKを早速弄っていきましょうかねぇ(*´ω`*)

弄っていくFKは腰にある3つの内の真ん中
これをぐりぐりすれば

重心は傾きます(*´▽`*)

今回はこれくらい傾けてみます。リアルなら倒れてる体勢ですねw

FK調整開始

では「地面に立ってデコピース」というポーズのコンセプトは変えず、この重心に沿った”立ち方”にポージングしていきましょう

前回紹介したように『体幹』を中心に徐々に外側のFKに向かって姿勢を整えていきましょう。※今回はあくまでも腰の真ん中FKの傾きはキープ!

足はしっかり地面に接地している?

頭でもしっかり重心バランスをとること!

支え無しで1人でも立てるかな?チカリンが立った♪


ポイントとして、人間は『肢体と頭を使って倒れないように重心バランスを取って立っている』ということを”意識”して”支え無しでもしっかり自立している”ように見えるようポージングしていくこと( ゚Д゚)b

完成!どの方向から見ても”支え無しでもしっかり自立している”ように!

では、改めて重心を変えて作った同じコンセプトのポーズを見比べてみよう!

向かって左がベース用に作ったポーズ、向かって右が重心を変え作り直したポーズ
見比べてみてどうですか?
重心を崩して改めてちゃんと立たせるだけで
左のポーズは右と比べて少し生き生きしたように見えません(*´ω`*)?

人間はボ~っと立ってる時でも楽な姿勢を取るために無意識に重心をずらし自然で楽な姿勢になるんです。
それは「人型」であるスタジオ内のマイキャラのポージングも一緒。
常に重心が真っすぐなままのポーズだと力の入った無機質なポーズになり、
重心を傾けてからバランスが取れた姿勢に作り直すと、生きていないキャラクターでも「自然で楽なポーズ」を取ってる様に見え少し息づいたように見えるんです(*´▽`*)!

横から見ても重心バランスが取れていることと、ポーズが変化していることが分かると思います。

重心にひと手間を掛ければ単純なポーズの中に動きが生まれてキャラクターが息づき、
姿勢を正すだけで自然な仕草が生まれてキャラクターに魂が宿り

”そこに存在するリアル感”が生まれるのです(と思ってます)(∩´∀`)∩

応用としては「既存のポーズ」や「使い古した自作ポーズ」、「何度も使いまわしたSD」でも、”腰に三つある真ん中のFK”で重心を傾ければ、いつもと違ったポーズの発想に成ったり、生き生きと存在感が増したポーズorSDに変わること間違いなしです
騙されたと思って一度お試しあれ
世界が変わるかも♪


今回は少し長くなりましたが次回の第二章「姿勢」と「重心」-基礎編②-
セッション②の記事でお会いしましょうでは( ̄▽ ̄)ノシ