◆はじめに
初めまして。モブドラッコンと申します。
『コイカツ!』は「理想の女の子を作ってイチャコラと遊んだり可愛い姿を撮影する」というゲームですが、スタジオが恐ろしいほどの自由度の高さを誇っているのは皆さんも知っての通り。
公式アップローダーを覗くと、スタジオで作った様々な物品が公開されているのを見ることが出来ます。
私が伝授したいのは、そんなスタジオ工作のひとつ、巨大ロボットの作り方です。
「なんで美少女ゲームで巨大ロボットを作るの?」と思う方もいるかもしれませんが、公式サイトでも見本画像にメカがあったり、そもそもメカパーツが実装されていたりと、公式もスタジオでロボを作ることは推奨している節があるので、その辺はあまり深く考えない方がよいでしょう(笑)。
その人が「作りたい!」と思えば、巨大ロボットだろうがなんだろうが作ってしまっていい。
それがスタジオというものです。
全ていっぺんに紹介すると膨大な文章量になってしまうので。何回かに分けて投稿します。
今回は最初の一回ですので、私が過去に作った「セブンス・ガンダム」を教材に、「スタジオにおけるロボ作りの大まかな流れ」をご紹介したいと思います。
◆ご注意
・ここで紹介するやり方の殆どは、私が独学で習得したものであり、唯一の正解と言うわけでは全くありません。あくまで「私が持っているノウハウを伝授」というものであり、他のやり方を否定する意図はありません。
・キャラクリエイトでロボを作る方も多いですが、ここではあくまでスタジオにおけるロボの作り方を紹介します。よってキャラクリでのロボ作りにはあまり応用が利かないと思います。ご了承ください。
◆ステップ1 どんなロボを作りたいか考える
ある意味では一番重要な工程です。
「変形合体させたい」
「こんな武器を持たせたい」
「よく可動する構造を追求したい」
「とにかく人型を作れればいい」
なんでも構いません。とりあえず、まずは何を作りたいかのビジョンがなければ始まりません。
勿論凝ったものを作るとなると相応に難易度も跳ね上がりますが、所詮は構想なので、順守する必要はありません。
あくまで「方向性を決める」ということです。
もしも現実的に厳しかったり、途中で他のやり方やギミックを思いついたなら、アドリブでどんどん変えていくとよいでしょう。
◆ステップ2 アタリをつける
アイデアがまとまったらいよいよ組み立て…と行きたいところですが、その前にひとつやっておいた方がいい事があります。
それが大まかなアタリをつけることです。
1体だけであればぶっちゃけどんなサイズでもいいのですが、複数体のロボを作って並べるとなると、スケールは統一しておくに越したことはありません。
完全な行き当たりばったりで組んでしまうと、途中でパーツ同士が干渉してプロポーションに影響が出たり、ギミックに凝りすぎるうちにサイズが肥大化して他のロボとスケールが合わなくなってしまったり、ということが往々にしてあります。
これを避けるため、まず基本図形を積み上げ、どんなサイズ、どんなプロポーションにするか検討してみることを推奨します。
ついでに大まかな形も見えてくるので、モチベーションの維持にも繋がります。
といっても、何もない空間に図形だけあってもサイズの確認は出来ないので、比較用として横にちかりんでも立たせておくなり、適当なサイズに調整したら一度マップ内に配置してみたりして小まめに確認してみましょう。
◆ステップ3 組み立てる
スケールとプロポーションの確認が取れたら、次はいよいよ組み立てです。
この時にひとつお勧めしたいテクニックが、上の図のように下半身から組み立てることです。
上半身からぶら下がっている腕は、普通に人型を作ると大体腰と膝の間くらいの位置に手首が配置されます。
すなわち、この時に腕と腕の間隔を狭くし過ぎた場合、下半身もその間隔に合わせて細くせねばならず、
「これマジ?上半身に比べて下半身が貧弱過ぎるだろ…」
という、なんともみっともないプロポーションになってしまいます。
そのため、腰→脚→胴→腕→頭、の順で組み立てていくのがおすすめです。
身体を支える下半身は力強くガッシリと。これが見栄えのよい人型ロボの基本と言えるでしょう。
ステップ2で挙げたアタリをつけるやり方もこれを防止するためのものですが、やはり実際に組み立てると多少の誤差は生まれるもの。用心に用心を重ねておくに越したことはありません。
下半身の組み立てが終わったら、次は上半身の組み立てです。
画像の状態から腕と頭が加わるわけですが、腕は片側に1つづつ付くため、下半身と異なり特定の隙間に納める必要がありません。下半身から組み立てていくことで、腕と脚の両方をより見栄えのいいサイズにすることが容易になります。
腕と頭が付いたら完成!
お疲れ様でした。
ガシガシ動かして遊びましょう。
◆あとがき
以上が、モブドラ流ロボ作りの大まかな流れになります。
細かい工程やテクニックはまだまだありますが、その辺りを詳しく解説するとウンザリするような文章量になってしまうので、次回以降に紹介することとします。
今回紹介した流れは基本ですが、逆に言えばここを疎かにしてしまうと見栄えのいいロボを作るのは格段に難しくなってしまいます。何事もまず基本から。これは人生のあらゆることにも通じることでしょう。
次回はロボ作りとは切っても切り離せない、よく動く関節の作り方をご紹介したいと思います。
それでは。