我が軌跡 ~みんなちがってみんないい~

本記事は「『邪道キャラ調整法』認識構造編」に続くコラムとなっています。
認識解像度と脳内イメージ融合という概念に気づいた経緯について書いています。
セイバー再現奮闘記とコイカツ考察録みたいなものです。
できたら記事本編を先に読んでからの方がいいのですけど、
これだけ読んでも大丈夫なようにはしてるのでぜひ読んでいってください。
結構恥ずかしい内容書いてますけど、版権再現やってる方は多少なりとも同じこと考えたことがあるんじゃないかな、
と思って私の過去の過ちを暴露するべくコラムを書きました。
さあこれを読んで貴方の貴重な数分をお釈迦にしてください!

そうだ記事本編よりはふざけたノリの方がええか、そうしよ!
(↑ 結局うまくいかなかった・・・)

コイカツ開始まもなく史上最高至高のセイバーが完成する!

私も初めはバニラの環境でいろいろと弄ってたわけですよ。
当初の目的はFate系キャラを作るものでもなんでもなかったのですけど、
あるときGoogle画像検索でセイバーのコイカツキャラを見て
「ワイも作りてぇなぁ」
と思ったのが今Fate系を作るきっかけでした。

ただそのキャラはキャラカ配布とかしてなかったのでパラメータなど分からず試行錯誤して再現しようと頑張ってましたね。
そしてバニラ時代に完成させたのは以下のキャラ。
当時は「さすがにちょっと似てないかな、でも雰囲気は合ってる!」みたいなテンションだった希ガス。
もちろんちゃんと使った!ナニに使ったかはご想像に任せる!

その後MODなる存在を知ってなんやかんやあって(いろいろありました)HFパッチを導入、基本環境が揃います。
MOD環境の下ではかなり多くのパーツが使えることにチョー興奮した覚えがあるゾ。
そんで本家の絵とかを参考にいろいろ頑張って作ったキャラが、皆さんお馴染みのこちら!

いや、ホント、マジ神クオリティですわ。
オレ天才かよ。

我がセイバー 最高! 我がセイバー 最高!
オマエも私のセイバー最高と叫びなさい!!

セイバーの悪魔になってました。

そして
ウルトラスーパーミラクルグレイトデラックスアルティメットハイパーエクストラなセイバーを完成させたと思ったから
我が高みに登りしセイバーが他にも存在し得るものなのか、という思いでPixivをよく巡回していたものです。

もちろんこんな神への信仰と紛うがごとく完成度への自信があったので

オレより完成度たけぇセイバー作れる奴いる?
いねぇよな!?

コイカツヤンキーになってました。
このセイバーたんが完全完璧な出来だからな! ガハハハハハッ!
とこんな感じでまさに愉悦部初代会長の思いを胸に秘めてたものです・・・

あれ?ワイのセイバー、ダントツ1番じゃないの?

既に述べたようにあのセイバーをコイカツで作ったあとは有頂天になって、
その凄さを認めて貰いたい!褒めてもらいたい!そして称賛されたい!
と承認欲求モンスターへと進化しつつありました。

そこで我が完成度を確かめるべく、まずはリアルで聞いてみることにした。
わが友T氏。こやつもセイバーが好きだから必ずや認めてくれよう、そう思った。
だが聞いた結果

「う~ん、これはこれでいいかも」

ク〇がッ
こいつは何も良さが分かっていないな。
こんなにも素晴らしい出来栄えを一目で気づかないとは目が死んだ魚の目よりも腐っているのではなかろうか?

ここまで酷いことは思わなかったにせよ、方向性はこんな感じで思ってました。
なんでわからないのかな?と純粋に疑問だったのです。

そこでやってみたことが「セイバー比較チャレンジ、どのモデルが完成度高い?」
何やったかと言えば、他の方が作成されたセイバーと自分のセイバーを並べて「どれが一番いいかね?」と聞きまわること。
まさに失礼千万、万死に値する行為である。
とはいえコイカツで版権再現やってて個人的に同じようなことをしている人は多分いる。
ただネット上で堂々と「こんなことをしてました!」と白状するのはめっちゃ恥ずかしい・・・

とりあえず当時聞きまわったときに見せたSSを載せます。
当時Pixivに上がっていたセイバーキャラカをいくつか並べて、服装を同じにしたものです。

ことわっておきますが、決して他の方のモデルを貶める目的ではないことを強く申し上げます。
あくまでも人それぞれ好みは異なるということを明確にする目的で載せております。

9割がたワイの作ったモデル(一番右)を選択するやろ!
と考えていたのですが、蓋を開けてみますとなんということか!
見事票が全モデルに行きわたったではありませんか!
一票も獲得しなかったセイバーはありません!
なお母数は20ちょっと。

もちろん偏りはあるにせよ、この時点で「これはどうなのかな・・・」と捉えていたモデルにも結構票が入っていました。
ちなみに一位は私のモデルではありませんでしたよw

この時結構考えさせられたのです。

「なぜ私のモデルがダントツ一番ではないのか」
「一番ではないにせよなぜこんなにも票が分かれるのか、見れば一目瞭然なのに」

相当失礼なこと書いていると思ってますけど、界隈で「言ってはいけない」と不文律になっているだけで
意外と多くの人が内心思っていることだと考えてます。(今は「みんなちがってみんないい」の境地にいるのでちょっと違いますけどね ドヤァ)
なので版権再現をする方の中には同じことを考える方がある程度いるのではないかと思っています。
少なくとも5chにはいっぱいいそうですよねw(そんな感じの人はよく見かけますし ボソッ)

話を戻すと、自分のセイバーがダントツで良いとは認められないという現実に殴られました。

なぜだ・・・なぜなんだ・・・?
オレのセイバーが間違いなく最高のはずなのになぜ認められない・・・

世界が間違っている!こんな狂った世界なんかオレが壊してやるんだ!
ということは全く思いませんでしたが、かなり頭をかしげて悩んだのはたしか。
たまに掲示板で再現キャラが認められないと怒っている住人がいますけど、
多分それは自分の認識を絶対のもの、または自分も他人も同じ見方をするという前提に立ってるからですね。
ちなみに私は「現実こそすべて」という信念があるので、自分の感覚と現実がズレていたらまず自分を疑うタイプです。
ですから

これ、自分が間違ってるんじゃね?

となり・・・なればよかったんですが、
まだこの段階では「自分のセイバー最高!」が捨てきれなかったのでこう捉えました。

人には人の乳酸菌
人それぞれ好みがあるから選ぶセイバーも違うんだ
だから自分のセイバーが認められないのは他の人の好みと違うからなんだ

と。
ただ今考えてもこれは間違いなく正しいです。
いくら再現頑張ったとしても自分の好みや好きな見た目に寄ってしまうのは間違いないので、
再現度を高めるか、本人の「好き」を高めるかで出来たキャラの見た目は大きく異なります。

それに各人の好みがなければ票がすべてのセイバーに行き渡るはずがありません。
人それぞれ異なった見方をしているからこそ別のセイバーを選んだわけです。
趣味嗜好・性癖・好みによって見方は異なりますし、選ぶモデルも変わるのだと痛感しました。
この段階で「みんな違ってみんないい」を実感しましたね。

ただしこの時点では認識解像度という概念には気づけていません。
私は「人それぞれ好みがあるから別に選ばれなくてもいいんだ」と思って「好み」で片づけていました。
そこで自己評価を確認するべくPixivに「my saber」を投稿し、「自分の好みを~」と記載したのです。

「自分の好みを~」とかキャプションに書いておきながら
未だ再現度に対する自信は揺らいでなかったので
どれだけブックマーク数が付くかを気にしていました。

結果は1ヶ月とかで60ブックマーク数とかだったと思います。

あれれーー?おっかしいぞーー!?

アポトキシン4869を飲んでしまったようです。
人それぞれ好みがある、そして評価も人それぞれ。
だが一定レベルの再現度あるんだからもう少し評価されてもよくね?
内心そんなこと思ってたりしました。

とりあえず人には人の乳酸菌、まあ好みの問題かとすぐに切り替えてしばらくして「ぐだ子」の方を投稿しました。
こちらはセイバーより高評価、「みんなセイバーよりぐだ子の方が好きなのかな」と思ったり。(今思うとクオリティの問題ですがw)
次に「邪ンヌ」を投稿。こちらは全然伸びず、ちょっと不思議に思う。(そりゃこんなクオリティだったらねぇ)

という感じで投稿を続けました。
この時点では認識解像度や脳内イメージ融合についての気づきはなく、単に「好み」で片づけていました。
ですので「好みは人それぞれなんだなー」と自分の再現度の低さを差し置いた見方をし続けていたわけです。

そんな認識のまま私はPixivの巡回を続けていました。
理由は同じくより凄いセイバーが現れないか、ということを確認するためです。
好みと割り切りつつも、自分の好みの範疇でより良いセイバーが登場したらそれは使いたくなるじゃないですか。
もしくはそれに勝るクオリティにしたいと思うわけです。
ですが自分のキャラこそ完璧という認識が強固に築かれているためか、まったく他のセイバーがいいと思えませんでした。

しかし転換点はきます・・・

私を覚醒させたその者の名は noname

みなさまnonameさんご存じですかね?https://www.pixiv.net/users/49767969
Pixivで活動されててFate系も作っていらっしゃるコイカツ達人の一人です。
その方がセイバーを投稿されていたわけです。

↑クリックするとPixivに飛びます

いかがでしょうか。
私のセイバーと比べれば天と地、月とスッポン、コイカツとエモクリくらい違います(え?最後のはおかしいって?)
ですが私は脳内イメージ融合によって

我がセイバーの出来栄えは世界一ィィィーーーッ!!!
敵うものなどないィィぃーーーーーー!

ナチスドイツ軍少佐(大佐?)になってました。
そのためこのクオリティのセイバーを見ても「なかなか悪くないが、自分の方が優れているナリ」と悦に浸ってたのです。

しかし当時の私は承認欲求モンスター、人のブックマーク数もチェックします。
確認してみると、私は10数枚の投稿に対して60ブックマーク数、
nonameさんは1枚の投稿に対してすぐに100ブックマーク数を超えてしまいました。
私の頭の中は「???」となるものの、好みで片づけています。
ですが続く他の投稿の評価が高いためちょっと考えざるを得ませんでした。

いくら自分が上と思っていても評価という現実は逆を進んでいる。
これは私がおかしいのではないだろうか?

ここで初めて自分の認識が正しいのかということを見つめ直しました
そして公式絵を見つつnonameさんのセイバーと私のセイバーを見比べてみました。
するとどうでしょう。
みるみるうちに自分の完璧なセイバーが空似のキャラに見えてきたではありませんか。
この間30分。(たしか)

ここにて脳内イメージ融合の呪縛から解き放たれました。
そしてフラットな目線になり、解像度も上がっていきます。
あれ違う、これ違うがどんどん見えてきます。
何故このセイバーを似ていると思っていたのだろうか、と凄く驚きました。
ちなみにこの時点では認識解像度も脳内イメージ融合についての気づきもありません。
とにかく自分のセイバーが誰かの空似であったということだけを認識できました。

こうなったらやることは一つ。
自分が完璧と思うセイバーを作るのみ。
その思いで再度セイバーのキャラメイクを始めました。

ここから迷走時代が始まります。
めっちゃ太ったセイバーとかを作ってましたね。

この時はちょうどコロナでリモートが主体になった時期なので
時間を取りやすく、かなりの時間をキャラメイクに充てていました。
ですがにっちもさっちも進まず、袋小路の状態に・・・

そこで取った手法は「巨人の肩の上に立つ」です。
これは『邪道キャラ調整法』の第2弾で書く内容にもつながってきます。
自分ひとりの実力じゃ完成させるのは到底不可能なのだから、
既に上手く作っている方のキャラをお借りして、そのうえで作る
という方法になります。

なおこのやり方になると完全に「好み」の世界になる気はします。
他の方のキャラを借りて「僕としてはこっちの方が好き!」って調整するやり方になりますから。
そんな感じでnonameさんのセイバーをお借りして自分用のセイバーを作ろうとしたわけです。

ですが自分の理想はなかなかうまくいかず、かなり困難な道のりを辿ることとなります。

ゲシュタルト崩壊

めちゃくちゃ時間かけて試行錯誤してるのに全くうまくいかない。
それは巨人の肩の上に立っても同じことでした。
私のリア友Tに途中経過を送ったり、いろいろ聞いたりもしました。
その中で「我々の理想だと考えるモデルは再現不可能なのでは?」という話にもなったりしました。

私のスキル・技術は大したことはありませんので、1歩どころか半歩も進まないい日々が続きます。
しかし私はしぶとい。
時間をかけてでも理想に辿り着くことは諦めない性なのです。
とはいっても何も進展がないのも事実。
そのうち私の認識に大きな事件が起きました。

ゲシュタルト崩壊

セイバーとは何か。わからなくなりました。
本当にわからなくなりました。
Google画像検索でたくさんのセイバーを見るのですが、

セイバーってなんだっけ?
これセイバーと思っていたキャラだよな

みたいな感じになってました。
実際例のリア友Tに「セイバーってなんぞ?」と真面目に聞いたりしたくらいです。
そのTは「ゲシュタルトセイバーじゃん」とか言ってきました(笑)
もちろん「似てる」とは一言も言われませんでした(苦笑)

今思えばセイバーという概念が判らなくなったというよりは、
公式絵とコイカツキャラのセイバーを見て何も違いを認識できなくなった
というのが正しい気がします。
なんか違う気がするけど、何が違うのかわからないという状態の極限値ですね。
当時の自分としては完全にゲシュタルト崩壊状態だったので、何をどうすればいいか分かりません。

流石にこれ以上キャラメイクを続けても何も進まないと思ったので
セイバーを正しく認識できるようになるべく時間を置くことにしました。
その期間一週間。
この1週間はコイカツを立ち上げることどころかあらゆる媒体でセイバーを見ることを禁じました。
そして頭の中をまっさらな状態にしなくては次に進めない、そう思いました。

そして完成

ここの章は赤裸々に書くのはちょっと恥ずかしいし、思い上がったような内容になるからあんまり出したくないけど参考になる人もいると思うので書きます!

一週間後、待ちに待ったコイカツを立ち上げてキャラメイク画面を起動。
そうするとあれだけ分からなかった違いが結構分かるようになっていました。
ある程度言語化できるレベルには認識が戻ったというか、キャラメイクできるレベルにはなったのです。
途中経過のセイバーを弄り始めます。
そして数日後の経過のモデルがこちら

冬服フィギュアを参考にしてたのでこの服装になってます

お?ちょっと似てきたんじゃないの?本家に。
少なくとも自分の理想には近づいてるよコレ、みたいな感じになりました。
ヨシ!あとは自分の完成イメージにむけてラストスパートだ!
とより一層熱を入れました。
以下は途中SSです。順番は左上から右下です。

多分私以外何が違うのか分からなくなってそう。
とりあえず途中経過でSS撮ってたのが残ってたので載せました。

これを読んでる皆さんの目からして似ている似てないはあると思うのですが、
当時の私の理想像には随分近づいていました。
「あと一歩だ、いや半歩?三歩かもしれんけどあともうちょっと!」
という半ば興奮した状態でモニターに食らい付いていました。

そしてできました。

ウオッシャーーーッ!!!
完成させたぞ!
これぞ完璧なセイバーや!

画面に向かって大声で叫んだ覚えがあります。
まあ今見ればいろいろと指摘どころ満載なモデルですし、見る人が見れば大したことはないと思うのですけど
当時の私はどちゃくそ興奮して大喜びしていました。
多分その年一番喜んだ出来事だったんじゃないんですかね?
とにかく自分の理想を完成させた、と思って文字通り飛び跳ねて大はしゃぎ。
リア友TにすかさずSSとメッセージを送って

これはセイバー
よくぞたどり着いた

と返答があったことにも喜びをおぼえました。

そして理想を具現化させられたことに対してベースモデルとなったnonameさんにも感謝の思いが生まれ、
自分の周りに対して「感謝」という気持ちでいっぱいになりました。
力を求めて荒武者修行していた武術家があるとき「愛」を悟るようなそんな気持ちです。(←武術家に謝れ)

哲学するコイカツプレイヤー

こうして自分の理想を完成させて満足いくコイカツ生活を送ることになります。

ただその一方低めの再現度コイカツのキャラカが多くあることの謎はそのままでした。(※自分の捉えている再現度を基準としています)
もちろんそれがその人の好みだから、というのもたくさんあるはずです。
むしろそればかりかもしれません。

しかし私から見ると(←これ大事)あまり再現度が高くないのに
「かなり上手く再現できました」(大意)と投稿している人もチラホラいたのもたしかです。
人によっては完全なブーメラン発言であることは百も承知です)
なにより自分自身があんなにも低いレベルのキャラを「最高」と捉えていたのかがとても謎でした。

なぜこの人は再現度が低いのに「高い」と言うのだろう?
なぜ私は似てないのに「完璧」だと思っていたのだろうか?

この時点では自分の作ったセイバーが他人にどの程度認められるかは
自分の満足度とはさほど関係ないと思っていましたし、
あくまでも自分の好みは自分の中で完結するものであり、他人に当てはまらない。
そのようには考えていました。
そんな中さらにコイカツで遊び、考えている中で気づきを得たのです。

人それぞれ好みが違うということは、人それぞれ別の見方をしている
ならば再現度という点でも別の見方をしているのではないか
つまり各人「完璧」と認識しているのだ

こうして各製作者が自身のモデルを「再現度高い」として認識しているということに気づきました。
何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが本当に人それぞれ違う捉え方をします。
こういうと失礼ですけど、「当たり前じゃん」と思った95%の人は多分私と同じ水準では理解してません。

分かりやすい例でいうとTwitterですね(あれ?今は別サービスなんでしたっけ? X? ハハッ!よくわからないな)
クソリプとかありますよね?
あれ見ると分かると思いますが「なんでこいつこの文章理解できてないんだ」ってなると思います。
文章理解水準が完全に異なるから起きる現象ですね、アレ。
これがコイカツでも起きてる、と思ってください。
視覚情報なので「一目見れば分かるじゃん」と気にも留めないことだと思うのですが、
実際には人それぞれレベル差があるはずです。

とまあ少し脱線しましたけど、各人「再現度高し」と思っているわけです。
単純に考えて、版権再現では各製作者の見え方がコイカツキャラに反映されているのだから
これほど違う見た目になるのは各製作者でそのキャラへの認識が異なるから、
または各製作者の好みというフィルターを通じてモデルが出力されたから
ということになるはずです。

まとめると製作者本人の見え方が完璧に出力された結果「再現度高い」となるのだ、と思ったのです(ん?まとまってるか?)
そして次のように考えました。

見てる世界がそのまま再現度の高さにつながるならば
見てる世界の精度が鍵になるに違いない
すなわち認識の解像度が再現度の高さにつながるのだ!

こうして認識解像度という概念に気づき(?)今に至るのです。
個人的にはコペルニクス的転回のようなもので大きな発見をしたと興奮したものです。

なお脳内イメージ融合については認識解像度の理解が進んでから自然に分かりました。

元絵もコイカツキャラも直接見ることはなく脳内で「認識」しているものに過ぎない
ならばキャラメイクという作業の中では2つの「認識」をすり合わせる作業他ならない
そして脳内の「認識」は簡単に変わりうる
したがって誤った「認識」が先行してしまい、正しく知覚できなくなるのではないか

こんな感じで脳内イメージ融合の原理を導き出しました。
認知心理学とか読んでませんでしたから私って研究家の才能ありますかね?
褒めて褒めて!

みんなちがってみんないい CH

本当はみすゞですね(笑)

もう一つ疑問だったことがありました。
それは同一製作者のキャラはなぜ似ているのか、ということです。

実際同一人物が作るモデルを並べて見てみますと、
言語化はできないものの「似てる」または見た目に一定の傾向があると判断できると思います。
いろいろなキャラを作る人の作品を見てもなんとなく見た目に傾向があるように思います。
完全に別作品のキャラであってもなんとなく似ているように思うのです。
髪型をなくしたら皆同じ、とかではなくて雰囲気が似ています。
これはいい悪いではなくそれぞれの人の好みが反映されていて面白いな、ということなので怒らないでください(笑)
私のキャラも傾向ありますし。
ある人の作るモデルの雰囲気が似てくるのは、各人の好みが多かれ少なかれ作ったモデルに反映されているのだと考えています。

ということで各人の脳内世界がコイカツで反映されてくるわけですから、
ここでも「認識」ということに対する重要性に確信を持っていきました。

話は飛びますが「みんなちがってみんないい」です。
ラーメンが好きな人もいれば、カレーライスが好きな人もハヤシライスが好きな人もいます。
麻婆豆腐が好きで週に2~3回を作る私のような人もいます。
同様に、同じ版権キャラといえど人それぞれ好みがあるでしょう。
同じキャラを見ても「ここが好き」「あれが好き」というのは分かれるわけでして
それがコイカツで再現を行った時にも自然と不可抗力的に反映されてしまうのです。
これは脳内世界の「認識」で見てる以上、外すことのできない先入観のようなものでもあります。
正しく現実を捉えたい人もいるでしょうけど、先入観ある状態でも別にそれでいいではないでしょうか。
自分の理想を叶える、それが一番幸せですから。

全て遠き理想郷

コイカツの界隈の中には化け物クオリティを工場生産かよ?というスピードで作る怪人も多くいますが、
私はそういったタイプではなく、試行錯誤してようやく自分の理想を作り上げるタイプでした。今もそうですけど。
そんな私がコイカツ初期にどんな考えでやっていたのか、どんな無礼なことをしていたのかということから
どういう考えに至ったのかといういきさつについていろいろ書いてみました。
なにか参考になれば幸いですが、そんなことより面白かったと言える内容だといいなと思ってます(笑)

いったん話はコイカツでの版権再現に戻りますが、
本当の意味で完全再現ってまず無理なんじゃないのかな、そう思うようになりました。
今まで作ったキャラで「お、これ結構いいんじゃね?」と思うものもありますけど、
よーく見てみるとまだまだ直すべきところが見つかるので、調整は永遠に続くでしょう。
まあ私の認識レベルや再現技術・スキル不足は大きく関係しているでしょうし
コイカツ神みたいな人が稀にいるので例外は除きますけど、
基本は自分の認識に囚われてしまうので万人が見て「完璧」と思える再現は相当難しいだろうなと思います。
自分の理想を作り上げた方が簡単だし満足できると思うので、
「これが俺の理想じゃい!」を目指すのがよいのかなと思ってます。
ただ完全再現について公式陣が作れば一瞬でしょう(笑)
ということは公式陣同様の認識ができればOKということになるので、
不可能ではないでと思いますが困難な道のりになりそう。
そういう意味では完全再現というのは辿り着けぬ理想郷ということになるのです・・・(決まった!)

ここまで私のセイバー再現奮闘記及びコイカツ考察録を読んでいただきありがとうございました。
途中内容がずっしり重くなってびっくりしたかもしれませんね(笑)
いろいろと恥ずかしくあんまり表にしたくない内容もいっぱい書いてみました。
同じような記事が他にも出ると嬉しいな。私読みたい!